まさかの下書きを書き始めてから一年越しの更新
,,,存在を忘れかけてた
2016年3月くらい、特発性過眠症について書いたら、思いの外色んな人からご心配のメッセージいただきまして
特発性過眠症
特にキッカケがあった訳ではないけどふと思い立ったので書こうと思う世の中には「特発性過眠症」という病気がある手取り早く、詳しく知りたい方はwikiで特発性過眠症一言で言えば、人より「眠気が異常に強い」病気である重要な点...
とてもありがたいことです
寝落ちを単なる怠惰、油断と捉えない社会になって欲しい
、、、と、思う反面、サラリーマンのときを振り返れば、週末早起きしてがっつり岩登って夜帰ってきて、月曜朝から会議じゃそら眠いわ!
って突っ込まれたら何も言い返せないところで
以前の記事は、自分が寝落ちすることの言い訳じゃなくて、「こんな病気があるよ」っていう単なるご紹介程度に捉えてもらえるとありがたいです。
で、今更ながら前回記事の続編的なところで、次の3点について書いていこうかと
俺もそうなんじゃね?って話もたくさん聞いたんで、参考にでも。
1、検査入院について2、診断書作成の話
3、特発性過眠症を抑える薬について
まず検査入院についてだけど、睡眠専門の病院に行って、面談して、検査入院の日を決めて、あとは前回書いた通り、身体中に沢山計測器を付けて就寝します。
自分の場合はだいたい19:30に病院に行って、途中シャワー浴びたり、検査の説明受けたり
そして、21:00くらいに就寝
なんだけど、ここで一番言いたいのは
検査費が高い!!
自分が受けたところで35,000円。
内訳見たら、11,000円くらいは宿泊費
ま、結構アメニティ揃ってたし、都内ならそんなもんなのか、、と思ってしまうけと
とにかく、35000円もかかるのか、と何か馬鹿馬鹿しく感じてくる
とはいえ「寝てる間も給料発生してるんだよ!」といった指摘も多々受けたので、その金を返す気持ちで受けました
「みんな寝てる間に働いてても給料発生してなかったよ!」って言い返してやりたかったけど。。。
「寝てる間も〜」のロジックには釈然としないところが多かったけど、ひとまず置いといて
測定器は座った状態で頭周りに色々つけていく。木工ボンドみたいなものでどんどんつけていく。
そのあと、寝っ転がって喉周りなど、測定器をつけていきます。睡眠時無呼吸の傾向を測るのだとか
あと腰回りも何かつけてたけど、喉周りに測定器つけたあたりで寝落ちしたんで、あまり覚えてない。
一瞬意識も戻って、部屋から出て行く看護師さんの後姿を見たのが最後の記憶やった
6:30頃起床
シャワー浴びて、ボンドみたいな接着剤を頑張って落とす
7:00くらいに初期診断を受けて終了
初期診断はとれたての生データを見ながら話す。詳細な解析結果が二週間後くらいに出てくる。
しかしながら、睡眠潜時0秒なので、この時点で病気だろうと内定をいただく
そんな感じで検査入院は終了します
何だかんだ貴重な体験だった
2.診断書作成の話
診断書書きますか?と言われて、俺としては証拠書類になると思ったので、迷うことなく作成をお願いしました
ここでも作成費に5000円くらいかかるとか。つら。
と、ここで睡眠時無呼吸症候群についてはどうしますか?と確認が入る
というのも、自分は軽度の睡眠時無呼吸症候群なのだが
この症状は1分間に何回呼吸が止まるのか、ということで判断するらしく
正常な人が1〜15回、30回を越えると所謂睡眠時無呼吸症候群
で、俺は22回
診断書に書くかどうか選べるとのこと
ここで俺は、「この際病気なんだから」、と思って書いてもらったけど、これがホントに浅はかだった
処世術がなってなかったですね。大人とはこうするのかと
後日、上司に報告した際に、なにやら理解が怪しい方向に動いていく
「まずは睡眠時無呼吸症候群を治していかないとね」と、、、
いやいやいやいや!!
関係ないのだけど、、、
いや、関係あるかもしれんけど。睡眠時無呼吸症候群とか、過労とか、色んなものが最終的に「特発性過眠症」という結果に結びついているのかもしれないけも、
もっとちゃんと言えば「睡眠潜時 0秒」という結果に結びついているのかもしれないけど
「特発性」というの医学的には「原因不明」という意味だと伝えたものの、何か勢いに負けて理解が怪しいまま話は進む
とりあえず、「寝落ち」が不可抗力であり、平均と比べて耐性が弱いことも伝えられた気はするけども
純粋に「特発性過眠症」のせいだと報告するには睡眠時無呼吸症候群のことは診断書から省くべきだった
医者も関係ないって言ってたし
蛇足とはよく言ったもんやわ
ま、今となればどうでもいいし、自分としては勉強になったからいいか
ただ1,2を通して言いたいのは、「特発生過眠症」という診断書を獲得するのに、金銭的にも結構負担がかかってるということ
さらに会社に報告することはリスクもあって、会社側も営業車の運転をさせれなかっただろうし、
もしまた企業就職するとして、「何か病気患ってますか?」って聞かれてダンマリも出来ない
または黙っておいて、仕事中に寝落ちして、あとからバレるリスクもある
他にも調べれば、睡眠障害を認めると生活に色んな支障が出てくるんだけど、
代わりに手に入るのは診断書と内服薬
特発生過眠症の記事を書いたときによく「俺もそうなんだよね!病気だったのか〜」という発言を聞いたのだけど
同意を得られたのはかなり嬉しい反面、この「勝訴」にも似た結果を手にいれるのははっきり言って結構大変だった上に、認めたことで色々とハンデを背負ったわけで
本当に日常生活に支障をきたすレベルでない限りは「疑いがある」程度に考えておいた方がいいな〜、って感じです。
眠気を抑える薬が欲しいか、「やる気ない訳じゃない」って反論する必要がない限りは、確認する必要のない病気ですしね
自分が困ってるか、周りに困ってる人がいるか、周りに寝落ちしている人にキレてる人がいたらこの病気の可能性を教えて、睡眠専門の病院へ行くことを進めてあげて欲しいです
逆に「自分睡眠障害なので」って主張する人がいたら、必要に応じてだけど、ちゃんと診察受けたかどうか確認しておいた方がいいかも
そういう人が現れたら困るけど、個人的にはそういう人が現れるくらい過眠症が認知されて欲しい
3、特発性過眠症を抑える薬について
これがこの記事のタイトルにもなっている薬「モディオダール」
脱サラして良かったことの一つに、仕事中にこの薬を飲まなくて済むようになった、というのがある
正直、これはかなり大きい
詳細は下記URLによく書かれているのですが
着目していただきたいのは最後の副作用の項目
大抵の薬に見られる
頭痛、動悸、めまい、喉の渇き、に続き
幻覚、妄想、、、
幻覚!
妄想!!
もう怖いわ
実際飲んでて、自分が幻覚や妄想が増えたかは分からんけど
ただ、明らかに出ていたのが頭痛
朝飲んで、昼間は軽い動悸や口の渇きを感じるくらいだけど、夕方薬が切れてきたなって頃に結構な頭痛がやってくる
ここからさらに一踏ん張りしなくちゃならんくて、これは本当に嫌だった
頭痛するなら帰れよって話だけど、本当に仕事は追いつかなかったし、今サラリーマンに戻っても同じことしてると思う
定時で帰れる職場ならそれも問題ないのに。
そして振り返ってみても良くなかったのは、たまにだけど寝不足なのにこの薬を飲んでいたこと
無理やり起き続けるための薬じゃないので、睡眠時間をしっかりとった上で服用してください、とのことだった
実際、絶対寝てはいけないイベントがあるときしか飲まないようにしてたけど、どうしてもってときには睡眠時間4時間の日にこれ飲んでたり
因みに薬を飲んだときのイメージとしては、確かに目は覚める、けど徹夜した翌朝のやたらハイなときみたいになる
そんで動悸というか、何となくハイになってる気がして、確かに寝なくて済むんだけど、その感覚がやっぱ嫌でした
一回二錠ってなってたけどビビって一錠だけにしておいたり
あと正直なとこ、飲んでても講演会とかで寝落ちしたことがある
マイナーな薬すぎて、中々飲む気にならない薬でしたね
以上で過眠症エピソードは終わりですが
最後に、ふたつほど
一つが特発生過眠症であることを公にして思ったことで、人より眠気が強いんです、と言っても結局「疲れてるから」、とか「ちゃんと寝てないから」、って周りで感じてる人も結構いた気がする
鬱とか高所恐怖症とか、どんな病気でも「そんなの気のせいでしょ」って思う人がいるのは分かってたけど、当事者になると中々切なくなるわー
で、もう一つがあくまで「眠気を感じるときの眠気が人より強い」ということ、逆に普通の人が眠気を感じない場面では俺も感じない
ランニングしたり、登ってる最中には眠気は感じないです
セットしてていきなり脚立の上で寝落ちしたりとかはしないので、、、
念のため
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