世の中には口にしたくても中々出来ないことがある。それは単に伝えるのが恥ずかしい感情であったり、倫理的に不適切な発言だったり、人には言えない性的嗜好だったりするのかもしれないが、いずれにせよ中々言葉をついて出ないことが多々ある。
では文字に起こせばいいかというと、今度は文字にしたくても出来ないこともある。できるなら直接自分の口から伝えたい。文字ではダメなんだ。文字では細かいニュアンスが伝わらない。温度を持たない情報だけが記号化されてしまう。
この一文はその最たるものだと思う
小女子が好き
何故こんな名前にしたのか
小女子というのはシラスと似ているが、非なるものであり次のような特徴がある。
小女子は、しらすと比べると油分が多いため味がしっかりとしていて魚ならではの香りが強いのが特徴。赤腹の小女子は、エビのプランクトンを食べて育つため、濃厚で上質な味がすると言われています。
https://macaro-ni.jp/45767
ふっくらとした歯応えが特徴、クルミと合わせた佃煮などが合う。甘党の自分にとってはこの甘辛い味付けが堪らない。
さらにクライマーに嬉しい情報としては高タンパク低脂質なところだ。小女子100gあたりにタンパク質が約17g、資質は5.5g、炭水化物はほぼゼロ。普段のご飯に小女子を振りかけるだけでPFCバランスを劇的に改善できる。
しかし、日頃から「小女子を食べている」となればダイエット日記にだって書きづらい。
小女子を知らない人からすれば、何だこのロリコン野郎は!?となってしまう。
しかも地方で呼び名が変わる。主に関東以北で小女子と呼ばれるらしい。よりによってイジるのが好きな関西人にこそイジられやすい。
何故関東にばかり不利な名称が溢れているのか。「美女木に住んでる」と関西の人に伝えれば、どんな美女か気になってしまう。シュガーマウンテンのことか?聖なる泉を守っているのか??
※美女木は埼玉県にある地名です
ここに自分は一つの解決策を見出した。
これは金田一少年の事件簿File.16「黒死蝶殺人事件」から着想を得たものだ。(以下ネタバレ含む)
この事件で犯人は金田一達にとある蝶々の名前を知られないように咄嗟に「学名」を教えるというアクションを起こす。
ふとした疑問に対して、嘘にならない範囲の答えを提供することで真に重要な情報から遠ざける。
このなかば無理矢理な危機回避シーンはスピンオフ作品「犯人たちの事件簿」においても相当突っ込まれていたが、当時子供だった自分は特に違和感も感じずに受け入れていた。
そもそも小女子という漢字をいじってくる年齢層などその辺りなのだから、やつらを目眩すにはこれで十分だ!ラインで好きなご飯のお供を聞かれたら学名で答えればいい!
学名 : 玉筋魚 (いかなご)
書きづらいわ!
参考
・いかなごの栄養価
・SBR「シュガーマウンテン」
「全て」を敢えて差し出した者が、最後には真の「全て」を得る
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