どうもっ!車泊系ユーチューバーのAダッチです*\(^o^)/*
的なテンションとは真逆のAダチくん&トネギと瑞牆の末端壁へ。ちなみにAダチ君はYouTubeをやってるわけではない。
11/8 (日)
俺が世界一周中にエジプトでお会いして一緒にダイビングのライセンスを取った人にAダチ君がワーホリ中にカナダでお会いしていたという奇跡に衝撃を受けた。これがこの日のハイライト。
そして「カナダで1年間バン生活をしていて、今も車に住んでいる」という前情報からかけ離れた好青年やった。本当の狂気ってやつは表に出て来ないもんなんやな。
この日は「春うらら(1ピッチ目、5.11b)」をトライする
1人目 ネギ
アップもなしに取り掛かる。「足がめっちゃ疲れたわー」といいながらオンサイトしてきた。苦戦してるのかどうかも分からんかったが、歴史に残るクライミングだったらしい。本当の感動ってやつは表に出てこないもんなんやな。
2人目 J
普通に難しい。平然と登りよるから騙された。プロテクションがうまく取れず、ドキドキしながら登る。核心のコーナーはボルダー力全開で登りきるものの、足の感覚がないまま続く後半部がめっちゃシンドイ。
何はともあれ無事オンサイト。
3人目 Aダッチ
同じく騙され、核心部のコーナーで劇ハマり。苦戦するAダチ君に少しでもフリクションを与えんと綺麗な雲が通り過ぎていった。
3人ともトライを終えてからはのんびり。ここでロストの方々に会い、フリーダム(5.13a)をやってるとのことなので混ぜてもらいに行く。
その前にいったんガレ場でランチタイム。
Aダチ君が全員分のココアを作りつつ、遠方に見える峰を指差しながら解説してくれた。ガイド能力が高すぎる。無料で受けて良いガイドじゃない。録音して完コピしたいくらいやった。なんなら録音したやつ流して口パクで良い。
赤岳 横岳 硫黄岳の3つを教えてもらった。
1番高いのは赤岳。昔にO西さんと登山した思い出の山。
硫黄岳は溶岩の流れが緩やかで丸っこい輪郭。見えている面の逆側はガッツリ切り立っているとのこと。
ひとしきり山を学んだあとにフリーダムをトライ。
取り付き開始が15:00。テンションをかけたのは下部の核心部で一回、そして最後のボルト手前のスラブで一回の計2回。
とにかく緊迫したトライだった。0.5あたりのサイズ感に慣れていない。クラック地帯を終えたところの悪いパートではランナウトし過ぎていて命の危機を感じた。とにかくここでカムの1番がいる。
無事生還出来て本当に良かった。そして一面に綺麗に一本だけ引かれた三つ星ルートだった。次回のRP便に向けて好感触。これが後にあんなことになるなんて、、、
そして下降したら16:20という近年稀に見る長時間のクライミングだった。ビレイヤーAダッチにはビレイ代を時給で払いたいくらい。
帰りは久しぶりの龍福で唐揚げ定食を油淋鶏に変更するという裏メニューを頼む。
Aダッチ君の今後のクライミング業界に見る展望とギアの知識が素晴らし過ぎて車生活をしている若者とは思えんかった。
そして全く知らなかったカムの基礎知識を教えてもらう。
1、クラックの片面が側壁(小川山レイバックのような形状)になっている場合は、
・外側のカムが壁側になるようにセットする
・水平クラックなら外側のカムが、水平クラックの下側になるようにセット
・ナッツは縦、横どちらの向きにセットしても良い。
・ナッツはワイヤーを開いてリングボルトに掛けたりも出来る。
これは次のようなメリットがある
①リングボルトにヌンチャクをかけると剪断力(ねじ切るような力のかかり方)がボルトにかかる
②写真のようにすると、引っ張力がボルトにかかる。
ボルトは剪断力よりは引張力の方が耐えられるので、この方が壊れにくい
・ボルトミックスのルートでも、クイックドローにナッツをつけておくと便利。ナッツを付けっぱなしのままボルトにかけても良いし、ナッツを使える箇所があればナッツを使えば良いので。
などなど非常に勉強になった。講習代を払いたいくらい。出来ればYouTubeチャンネルを開設し、このクライミング知識を共有して欲しい。何回も見返す。
ガイド代、ビレイ代、講習代を中華&フラペチーノという詐欺まがいのお礼で済まして帰宅。
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