【Margalef】世界最難の壁「フィネストラ」②~黒猫は魔女の使いで蝙蝠は神の使い~

スペイン

前回の記事の続きを書く前に

冷静に前回の記事を読んでみて「17歳の女の子がビレイしてくれたおかげで手数が3手伸びた」はちょっとキツイな、と自分で感じてきた

17歳ということも知らなかったのだが、仮に20歳でももうキツイんじゃないのか。冗談では済まないオジサン化が起きてるんじゃないか。MSJとかネタっぽく書いたけど、相手側の視点に立てば冷静に恐ろしいコメントじゃないか。当人にこのブログを読まれたら有害コンテンツに認定されかねないのでは。いちゃりばちょーでーが絵文字満載の記事になる日も近いかもしれない。

被り🌈がキツすぎて腕パンパン👏👏だったけどおかげで3手‼️くらいは粘れたよ✨秋🍁には登れるカナ⁉️

とかなるかもしれん。そうなる前に軌道修正しなければ。

そんなわけで理知に富んだ記事を心掛けていきたいと思う

6/5 (土)

平日、仕事の合間にふと天気予報を眺めてみると、思いもよらない数字が並んでいた

Siurana 25/13℃ ☀️

もうシーズンも終わりかと思っていたが、どうやら夏に入る前にあと一度だけ気温は下がってくれるみたいだ。三寒四温というにはあまりに暑いが、週末に合わせて気温が落ちるこのチャンスを無駄にするのも忍びない。

パパさんに相談して、土曜日はシウラナに行くことになる。5月も終わり、アスリートと名乗るにはあまりに杜撰な食生活を送っていたが、ハードなムーヴでなければ体力的には十分対応出来ると感じていた。就寝前に前回トライしたカレ・ボロッカ(14a)のムーヴを見返す。気合は十分に高まっていた。

当日、意気揚々とシウラナのガイドブックをザックに詰め、パパさん&シノさん宅に到着しマルガレフに行くことにする

急転直下とはこのことか

フィネストラは最もやさしいルートで6b+なのでシウラナの方がいいかもと思っていたが、「マルガレフでもいいよ」と言われたとき、やっぱりVictimes del futurも触っておきたいかも、という気持ちになり切り替えた

というわけでフィネストラへ。途中の小さな街をすり抜けていくとき黒猫が目の前を横切るというコテコテのフラグを経験しつつ、到着。前回満車だった駐車場はガラガラ。

パウに遭遇。最近Perfecto MundoのスタートからVictimes del passatにつなげる「Perfecto passat 8C+/9a」を登った模様。強いな。

フィネストラ3日目にしてルーティンと化した「Magrana 6b+」を登り、こちらで購入したKoronaBoardで指先の出力を高める

そしてVia del Quim 8b+ (14a)をRPトライ

一発目ということもあり、余力は十分。序盤の核心パートは問題なし、しかしレストポイントに到着すると前腕に張りを感じる。2分間のレストののち、気合で後半の核心に突っ込んだところまさかの成功。そこから5分くらいかけて完登できた

 アンジーに申し訳なるくらい視聴者のオンサイトチャンスを潰す動画

Via del Quim

2日目のトライだが便数では3便目。14aの有名ルートをこのトライ数で登れたというのはあまりなく、自信に繋がる完登だった。

 

6月のまさかの成果に満足しながらランチを食べ、その後は「Victimes del Passat 8C/+」をトライ。こちらは3日目かつ4便目。

下部の動きも悪くないが、やはり中間部のクリップが厳しい。しかし前回からさらに進み1テンで突破。

十分な高さもあるので、もはや中間部のクリップは飛ばすことにする。足さばきも減らせるので、劇的に省力できる。一気に完登のイメージが湧いてきた。

ついでにエクステンションのオリジナルパートをトライ。核心前で一度テンションをかけると、1本指マッチホールドの中から何やら音が聞こえてくる

蜂でもいるのかと思いブラシを突っ込んたところコウモリが10匹ほど飛び出してきた

ほとんどマジック。指3本も入らないサイズの穴なのに。。。

軽くパニックになりつつ、コウモリもいなくなったのでムーヴ練を行うと、泥でも塗られたかのようにヌメる。これは….糞やな。

コウモリの糞には狂犬病やその他感染症のリスクもあるので、無理せずやめておく。指を入念にアルコール消毒しておいた

余談だがコウモリは蝙蝠という漢字の通り、福が偏ってくるということで、縁起のいい動物であるらしい。そして地球上の哺乳類の種族数の1/4が蝙蝠種らしい。ネズミの次に多いのだとか。そんな星なの?

とりあえずモノポッケで頑張りすぎるJを抑えてくれたのだと思うことにして、Victimes del futur 9aをトライする。こちらはモノポッケはないらしい。

前半は一緒

そして、普通にムズい。シンプルに抜けられない。が、なんとここでアンジーが登場し、下からモーヴを教えてくれた。神ってる。かなりいびつなポケットを保持して行くムーヴ。核心パートに入るとクリップはできないため、一番肝心のホールドはヌンチャクにぶら下がりながら確認したりはできない

あーだこーだ繰り返しているとふいにいい持ち方が見つかって、ようやく手数が伸ばせた。が、大フォール。

そのトライで思いついたムーヴをもう一度だけ試すかどうか逡巡し、気合のポンプアップからラストトライ。そしてそのムーヴがアタリ、核心を成功させる。

ヨレすぎててすぐ落ちたが、泣きの1トライのおかげでいいイメージを持つことができた

満足して降りてくると、腰に強烈な痛みが….

ポンプアップ頑張りすぎた。

その後、腰をさすりながらアンジーのトライを眺めていると、核心パートでフォールするものの、少しレストしたあとはアッサリそのパートをこなしていた。そして、その次のパートでハマっていた。。。9aは甘くないようだ。

 

なんにせよ、ようやく打ち込みたくなる9aに巡り会えた。

ラインも素晴らしく、短いセクションに強度が凝縮されたボルダリーなルートなので、次の秋には集中して挑みたい。

そして核心となるホールドの持ち方を忘れないようにメモしておく。下手くそな”キュンです!”みたいな持ち方。主に中指に荷重がかかる

 

翌日、ギリギリ立って歩けるレベルの腰痛が来た。

二日間寝込むことになる。

 

俗にいう魔女の一撃ってやつ。

 

次のシーズンは頑張るゾ‼️

コメント

タイトルとURLをコピーしました