【Rodellar】Jとシバジュンのカミ隠し

スペイン

かつて木村弓は歌った

 

海の彼方には もう探さない 

輝くものは いつもここに 

わたしのなかに 見つけられたから

 

あれはどこの岩場に向かう途中だったか。Jとハヤシさん(バトルロッククライミング著者)は車内に心地よく響き渡る木村弓の歌声に耳を傾けていた。ビショップに行く計画を立てながら。

我々は海の彼方にマンダラを探そうとしていた。そんなことをしなくても、輝くものは自分の中にあるというのに

 

 

 

 

 

かつて、とあるクライマーが言った

本当の冒険は自分の中にある

 

タイムラインに流れてきたその至言を、Jはボリビアの安宿の二段ベッドの下で見た

 

 

 

しかし、断言出来る

この景色は自分の中にはない!

 

というわけで6/26,27 ロデジャールに行ってきた

割と急遽決まったのでトポを確保する余裕はなく、いつものThe Cragのサイトで情報収集

https://www.thecrag.com/es/escalar/spain/rodellar

まず「Rodellar」という村がある。そしてThe Cragに「Rodellar」というエリアがある。

この2つは違う というトラップがある。

皆が登りに行ってるのは、主に村の近くにあるエリアである。エリア数も大量にある。Gran BovedaやEl Delfin、Surgenciaといったエリア名がある。

そしてRodellarの村は圏外である。

村にあるスポルティバショップか、村の入口手前のレストランでトポが買える。が、営業時間を事前にチェックしておかないと昼間でも閉まっていたりするので注意が必要である

とは言え、レストランが閉まっていることはないと思うので、基本的に現地でトポは購入できる。

不安な場合は事前に購入しておくことが無難

 

 

26日 9:00 パパさん宅に集合。Shinoさんはワクチンの影響で断念。

今回行きも帰りも運転はすべてパパさんがしてくださった。ホンマにありがとうございます。

9:30頃に出発して、13時に到着。しれっと初めてカタルーニャ州を抜け出してた。そして皆ロデジャールは遠すぎるから何日間か休みが必要と口を揃えていうけど、鳳来より近い。。。これがスペインか。

順調に村に到着すると、圏外になりサイトを見ることは叶わず。The Cragのサイトをブックマークしておいたが一切見れない。

しかし、この可能性も十分考慮し、メインエリアのスクリーンショットは撮っておいたので、とりあえずエリアに向かう。さらに、Maps.meの地図もダウンロードしておいた。トレイルがすべて表示されている。さすがMaps.me。

村を抜けて渓谷に出ると、いきなり絶景が広がる

絶景。そして広大。マルガレフやシウラナの渓谷ともまた違う雰囲気。きれいな河が流れているのもあるか

とりあえずエリアのスクショを撮っておいた「Gran Boveda」へ

壁がでけえ

どれをやろうか迷っていると、ここでもパウに遭遇。というかフリーブロックの人たちがおる。

連休に出かけたらいつものメンバーに恵那とか(関西クライマーの場合は瑞牆)で出くわしちゃう感じ。クライミング界あるあるやな

たまたまお会いしたドイツ人がトポを見せてくれたので、ついでに一緒にComando Cono 7B+ をトライ。

とにかくコルネがデカイ! ニーバーがガンギマリする

ようやく石灰岩の代名詞コルネクライミングを堪能できた。そしてコルネは保持するときに指のポジションや足位置を覚えにくい。

7B+は上部で間違った方向にラインをとってしまい、必死のクライムダウン。ギリフラッシュ出来たが、腕パンパン。

こんくらいパンパン👏👏
壁の上から

その後は三ツ星の8a+をトライしようと思ったが、先客あり。

仕方ないので隣のLegalizacion 8a+をトライ。35mをまっすぐ抜けていく持久系ルート

ちなみにLegalizacionは「合法化」という意味。どういうこと?

がっつりレストする箇所のないままグイグイ進むルートで、完全に持久力負けした。ガバで肘があがるあがる

2トライしたけど敗退。初日は早めにあがり、宿へ行く

Airbnbで抑えたCRUX。薄々感づいていたが、宿のオーナーがクライマー。春の終わりから秋まで働いて、シーズン中はずっとクライミングしているらしい。マジ勝ち組。

しかも飯がめっちゃうまい

二段ベッドのドミトリータイプだけど、きれいで満足

石鹸は持参した方がいいかも

ここでもトポは手に入る。宿の裏にクライミングショップもあり。

場所はアドウエスカという街。ロデジャールから20kmくらい

 

6/27

宿周辺を散歩

やたらきれいな広場

11時前に宿を出てメインのEl Delfinの岩へ向かう。シルエットがイルカの形のアーチ

Maps.meをたどり順調に到着

きれいな河を何度か超える
至るところにエリアが

過去一絶景のエリア

このロケーションは勝てへんわ

エリアで会った爽やか好青年も「一番好きなエリアなんだ」と言ってた。「よく来るの?」と聞いたら「2回目だよ」と帰ってきた。2回目かい!

ドルフィン 7C+は実は写真で見るほど大きくなくて長さ18m。これはオンサイトを狙うしかないと思いひたすらオブザベ。気合を入れてトライ。

ラスト一手で落ちた

というかそこが悪いんかい。まぁまぁ余裕あったのに、下からじゃ見えないポケットホールドに気づかす敗退

わんぱくな少年が色々教えてくれて、2トライ目で完登

そこから裏の大ルーフを触ることにする

2日目ということで、ルーフの中では易しめかつ既にヌンチャクが掛かっているGrisou 8a+/b(13c/d)をトライ

かなりボルダーチック。ルーフの初二段くらいを登り、ガバでレストして7bくらいの後半ルーフを抜ける感じ。Legalizacionより全然行けそう。やはりリードのグレーディングはわからん。

2トライ目で下部核心の最後の一手まで来たので、このまま行けるかと思いきや、ギリ届かずフォール

そしてそこからひたすらハマる。やはり足に手ムーヴはあまり得意じゃない。一旦諦めて最後にムーヴを調整して終了

ニーバーパッドがなかったらやる気にならんくらい膝を突き刺して登る課題だった。

でもボルダームーヴがかなり面白いし、ルーフがかっこいいので、次回来れたら登りたい。

 

やっぱり痛いのは嫌やな。クライミングは楽しい方がいい。

なんて言ってられないらしい

パパさんの運転に甘えて助手席で寝かしてもらいながらバルセロナに帰還

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