宿泊検閲を始める!!
「車が来たわよ」
「見て!979ナンバーだわ」
「一体誰なんだろう?」
「979ナンバーなんて」
ガチャッ
「オレは岩を登るのにグレードなんかで見たりしない」
11/10(火)
今シーズンは塩原自粛により、2020年の三大目標はトライすることも叶わず敗退に喫した。三大目標は
・14Cを登る
・マルチ・トラッドをやる
・V15三部作を終わらす
もちろんもっと強ければ自粛前に登れていただろうし、何と引換にしても登りたいのであれば自粛という言葉の意味を逆手に取ってトライしに行くという選択肢もあった
けど、やはりワクさんの47歳完登という実績もある中で、世間の要望に逆らってまでトライしに行くこともなかった
そんなわけで今シーズンは根詰めたようなクライミングは殆どしていないのだが、折角なので死ぬまでに登っておきたいラインNo. 1にトライすることにした
ブログには書き起こさなかった裏ボス的ルート。
ディペンデンス 四段
もうダントツでカッコいい。
地球が迫ってきたかと思う反転落ちから4年。
なんやかんやでトライ日数は11日目
ヨセミテで痛めた右足はほぼ完治しているが、久しぶりにトライすると決めたら、前日からもうドキドキしてる。
この日はM下さん、Fukuザワさんと3人で瑞牆へ行く。
それぞれ息吹(13b)、十文字(12a/b)をトライ。3人してボルトルート、トラッドルート、ボルダーという全く別のスタイル。瑞牆の懐の深さを感じさせますね。
ディペンデンスはグラウンドアップでのトライを重ねてきたものの、Day10にして断念。心とフィジカルが弱いとスタイルを貫くことも出来ない。まぁでもスタイルないのが僕のスタイルなんで。
この日もロープでぶら下がりながら上部を確認する。
何度か落ちる。こんな悪いっけ?
ムーヴを繰り返していくと体が馴染んできたのか、トップロープの推進力を考慮してもそこそこ動けるようになってくる
スタートからの動きも確認。アンダーからの遠い一手を止め、足を上げていくところで一度はフォールしたものの、3年ぶりのトライにしてはスムーズに動けている
いよいよ本格的にトライ
1トライ目
意を決して最後の一手を出す。わずかに指先のかかりを感じるくらいの位置でフォール。必死になっていると落下時間は気にならないことがわかった。
しかし衝撃はすごい。回転の力で衝撃を逃すことに成功。リップ取りはミスったら終わりだと思っていたが、不時着出来た。
ミスしても大丈夫という意識が得られただけでも大きい。
2トライ目
1トライ目よりも距離が出なかった。やはり右手が外れるのを恐れてしまい、重心の位置を低くしたままにしてしまう。
一旦、昼休憩
M下さんの息吹とFukuザワさんの十文字を見学
かっこよ
夕方、SFTにて再度トライ
3トライ目
意気込み過ぎたのか、リップに出る直前で左足がスリップ
4トライ目
この日最後のトライ。後悔だけはしたくない一心で左手を出すが、距離も出ず。心が負けている。
そしてマットの上に着地した瞬間、電撃が走る。ブラジルで岩盤に着地した時にも走った霹靂一閃。
また敗けてしまった。
そして心も負けた。もうこれを1人でトライするのは無理かもしれない。今回もM下さんのスポットに助けられたし、「人がいる」というだけで大怪我して山に取り残されるリスクを回避できる。その安心感がある。
ディペンデンス(依存・信頼)とは何とも言い得て妙な名前で、最初はこのルートのカッコ良さに依存しているという意味合いで捉えていたが、今は「誰かに依存しないとトライ出来ない」という意味に感じてきた。
1人でもやり切ろうと決めたルートだったけどまだまだ精進が必要なようで、理想のクライミングとの間にギャップがあるうちは弱いと言わざるを得ない。中隊長のように強くあらねば。
いつかまた自分の実力を信頼出来るようになってトライしに来ます。
今シーズン最後のホウトウを食べて帰宅
そして愛の不時着はまだ2話までしか見れていないけど、今はとにかく梨泰院(イテウォン)クラスにハマっている。パク・セロイかっこ良すぎ。挿入歌の「はじまり/スタート」をエンドレスリピートしている。
大事なのは信念ですね。
足が折れても、登り続けるよ。それが間違いなく僕の夢なんだから
参考
1.エンジェルフォール
979は世界一の落差を誇る滝「エンジェルフォール」の高さである979mに由来。あまりの落差に流れ落ちる水は途中で霧散し、滝壺がないという稀有な滝になってます。映画エックスミッションでは最後の試練の舞台となり、まさか過ぎる試練に挑みます。クリスシャルマ監修、クライマー必見のアクション映画。
そして中学生の時からずっと行ってみたいと思っていて、世界一周の際に立ち寄ったスポットでは間違いなく1番心に残っている場所。
いつかまた行きたい
2. 梨泰院クラス、主題歌
愛の不時着も早く見たいし、完全に韓流の沼にハマっているこの頃。
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