K大ウォール

関西に住む指皮が割れている女性100人に聞く、あなたが今欲しいのは女子力?それとも保持力??

というアンケートに保持力と答えるであろう女性たちにうってつけの24時間365日登れるウォールといえば、間違いなくここ「京大ウォール」
6/23,24で関西に行っていた。その理由については一言で書けば「友人の結婚式」なのだが、それ以外の大事な情報はこのブログに書かれている
背徳感を象徴した映画、というのは今話題の「万引き家族」である。この映画に関して述べたいことはいつものあの人が全て語ってくれた。
とくに加筆することはないが、強いて言うなら家族内の関係性については事前に知っておきたかった。
また角六に書かれているハムカツサンドはムービックスの目の前に新しく出来ていた田島パンで買ったものである。コッペパンの概念を覆す衝撃を与えられた。映画前にハムカツサンドを、映画後にチョコクリームパンを食べた。2階の喫茶店には俺とHさん以外全て女性orカップル客だったが、ひらぱーデートでメンタルトレーニングを済ませていた我々には何の影響もなかった。
結婚式と万引き家族、田島パン以外の時間は全て京大ウォールで過ごした。自分にとっての原点である。俺のクライミングの全てはここから始まった。
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Y川さんから「今のウォールはM井君やJがいた頃に比べるとぬるくなった」と聞いていたが、思ってたよりもガッツある子達がたくさんいた。部長のY口君が普通に強くて驚いた。しかもフィジカル推し。
そしてウォール滞在時間に関していえば、減衰はしていなかった。むしろ増加していた。個人的にはツノダ君の「朝って頭もすっきりしていて、濃密な時間を過ごせるじゃないですか?その時間を朝ごはんとか、支度とか、ただぼうっとしたりするのに使うのってもったいないと思うんですよね。だから寝起きですぐに登れるようにウォールで寝た方がいいかなって思って。」という発言がパンチ効いていて良かった。油断すると「たしかに」と言ってしまいそうだが、冷静に「アホやな」って思った。そしてFとしさんと一緒にウォールに何度も泊まった日々が懐かしく感じた。徒歩5分で帰れたのに。
そしてそのウォールも、やたらと綺麗になっていたが、あいかわらずガバはなかった。キャンパスが減ったのは残念だが、悪い課題が沢山作れた。
23の夜、24の朝、24の夜と3回ほど登った。3代目王者としての威厳は示せたかとは思うが、トール・ナカジマがこのウォールに君臨した日から、歴代王者含め全てのウォーラーは「所詮人」へと成り下がった。いや、現存するウォーラーから「人間が思いつく課題は全て登れる」と崇められるトール君からすれば「私こそが『人間』」と言うのだろう。「人の持てるカチを碌に持たず。訓練により習得可能な保持力も修復可能な指皮もあるというのに努力もせず、挙句そんな奴らが靴の性能に頼るなど ー おれに言わせれば、お前らの方が人間じゃない」と。
まぁ中谷はもはや人間ではなかったな
そんな感じで登りこみ、公の場に出せないようなくだらない会話に花を咲かせ、談笑していた24日の夜、ちょうどHさんの「なんかオモロイニュースないんかなー」という発言の直後、衝撃的なニュースを目にする。
那由多、破壊のニュースである
これは衝撃的だった。特にトライする予定があったわけではないが、なんでまたこんな、、、と思う他ない話だった。
そしてこのニュースを見た瞬間から薄々覚悟はしていたのだが、案の定、追加情報で知ったのが、「アンクルサム」もやられていたということだった。
国宝級の那由多に比べたらついで感もあるが、初登者としてこれはショックだった。俺が見つけたわけではないので、立ち位置的には名付け親といった程度かもしれない。それでも我が子のような課題である。課題に優劣はないと口では言っても、やはり1番壊されて悲しい。夜9時くらいまで打ち込んで、最後に振り絞って完登したあの夜を思うと、やるせない。知り合いが打ち込んでるという話だったり、登れたという報告だったり、そんなことももう聞くことはないのか。聞いたとしても最早違う課題となっているわけで、歯がゆい気持ちになる。
さらにプレセム。次のシーズンのトライリストにも入れていて、去年の今頃のトライでは核心まで迫ってきていたのに。深夜に打ち込んだあのトライは報われることなく思い出に変わるのか。非常に残念な話だ。
そしてこの事件はどう収束するのだろうか?加害者の心理は分からないが、仮にクライミング界から追放したとして、それはそれで犯人もいよいよ失うものもなくなり、余計に被害が膨らみそうに思う。かといって、法に触れずに何か具体的に制裁を加えることが出来るのか。または犯人が特定されて、和解し合えるのか。
万引き家族を見た直後としては、加害者側に何か事情があれば同情も出来そうなものだけど、何かあるのだろうか。
まぁ、この不真面目なブログでこういった繊細な事案に触れるつもりはあまりないので、この話はここまでにしようと思う。
「全ては取るに足らぬこと」なので

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