5/6, 最終日
こばやんさん、ワラさん、リクボンと合流して、四国某所。
外国か!ってくらい凄いエリア
冒険的なアプローチを抜けて、秘境感漂うエリアへ。
まだ課題数は少ないけど、そこら中に岩がある。
ホンマ四国はポテンシャル高いわ!
看板課題の一級を軽く苦戦しつつゲット。
そうこうしてたらコバヤンさんが最高にかっこいいプロジェクトを紹介してくれた
ヤ、ヤバイ。。。
色んな意味でヤバイ。
DWSっていうかshallow WSって感じの下地
ただラインのカッコよさは半端じゃない
日は照ってるものの、五月頭の水温に「暖かい!行ける!」と連呼するコバヤンさんが取り付き出す。
キレイに着水してきた。
普通に腰くらいまでしか水深ないやん。
でも見てたらメッチャ火がついてきた!
久しぶりに血が騒いだぜ
とりあえず抜け口のホールドを一切触らないで取り付く男気だけは真似できず、ひたすら抜け口の確認だけはしておく。それでもこえーよ!
いざファーストトライ。
微妙かな~ってホールドがホンマに微妙やって、一旦撤退。
ガバ地帯までクライムダウンして、静かに着水。
今思えばここでチョークバッグ濡らさなかったのが正解やった。
靴が乾くまでみんなでもう一つの看板課題
ムーンシャドウ二段をトライ
明らか得意系で、真剣にOSを狙うことに。
アンダーからの一手は挟み込み筋フル活用で強引に押し切った!
若干リクボンに触れたけど、無事OS!
二段でOSは初やなー
その後リクボン&Hさんのトライを観戦。
周りが全力で「右足上げて!」ってアドバイスしてるにもかかわらず左足を必死にあげようとするHさん見てたら
危険な状況なのにわらけてきて、ホンマにあかんかったわ。
移動前にとなりのムーンフェイス三段を一回だけトライさせてもらう
緊張しながらも一手ずつ集中して出してったら、リップのガバ取れた!
しかしチョークバッグもなく、パ○イチなので最後はムーンシャドウの方に抜けて終わらせといた。
これも初の三段OS?思いがけない成果で嬉しかったぜ
そして相棒のフェローチェが乾いたころ、着水するなら今しかない時間帯
再びビッグプロジェクトの取り付き場へ
この課題は下降路にもなってる対岩からトライをガン見できるという、観客席付きのライン
陸地からトラバースしてキレイにWSのラインに入ることができ
皆の待つ場所へとたどり着くか、着水して取り付き場へ戻るかの二つに一つ
見た目には伝わりきらないホールドのかかり具合
それに対していくつもプランを掲げて、いざ取りつきだすときの緊張感がたまらん!!
案の定?持とうと思ってたホールドはそこまで良くもなく、逆に悪いと思ってたピンチが以外にもてる!
足踏みしつつも、落ち着いてプランBに変更し、核心突入
一瞬ためらうも、言霊の反省もいかし、覚悟を決めてスロットへ!
したら止まった!!足も切れてない!
呼吸を整えて、リハーサル通りトップアウト!
登れた~!!
改めて動画を見直してみても核心部は吠えることもなく、かなり静かに登っていた。
そしてマントル返し切って、岩の上にたってから全力で吠えた!
久しぶりにこんな集中力発揮したわ!
浦島太郎を案内したウミガメよろしく、ローカルクライマーの案内なしでは辿りつけない秘境エリア
その中に静かに佇む、水面から伸び上がる巨大なライン
次第にハングが強くなるなか、最後に待ち構える核心を止めたときは人生最高にシビれました!
天然のマットのみで挑むスリリングで純粋なクライミング
紛れもなく過去最高のライン!
こんなラインを初登できて光栄です。
この偉大なラインには現在確認されている地球最長の硬骨魚類(※サメは軟骨魚類)の名前をお借りして
リュウグウノツカイ
と名前をつけました
グレードを追い求めたククゼンと、クライミングの真髄を味わえるこのラインと
人生最高のラインを2つも初登できた最高のGWやったわー
余談ですが、現在確認されているリュウグウノツカイは最長11m。
この岩のリップまでの高さより全然でけえ!
で、グレードに関してですが、グレードは”Ungraded”という結論に
もはやこのラインはグレードにとらわれる課題でもないんで、グレードはつけないことにしました。
というかつけようがない
とりあえずトライする人のための参考意見として、多分ムーヴの強度で言えば1級か初段くらい?
でも正直分からん。かなりビビリながら動いてたし。でもピンチホールドは全力保持してたし。
その核心が結構な高さで来るんで、あとはメンタルとの戦いです。
あくまで取り付くかどうかを判断するための参考意見にしてもらえれば。
そんで前の記事に動画載せるかもと書きましたが、、、
もし期待していた人がいれば申し訳ないのですが、これは載せないことにしました
俺も基本はメディアクライマーなもんで、動画はしょっちゅうあげるし自分も人のムーヴを見るんですが、周りと相談した結論として
これはグレードを追うための課題じゃなくて、もっと冒険的なクライミングがしたい人のための課題。
だからついつい動画を見てしまって、オンサイトないしはムーヴを探る楽しみを奪ってしまうようなことになるのはもったいない
ということです。
この意見には非常に賛成で、対岩から皆と一緒にあーだこーだとムーヴを探りあって、ドキドキしながら一手一手出してく緊張感がこの課題を登ったときの一番の醍醐味だったように思ってます。
なんてこれまた真面目なこと書いてますが、実際のところパ○イチクライミングなもんで結構動画もギリギリっていうね。。。大事な時期でもあるんでその辺ご容赦いただければと。
まぁ基本は自慢したがりなんで、どんな動画か気になった人には直接会ったときにでも。
で、その後、完全に満足しきってたけど、最後にメチャクチャかっこいいアカシック・レコーダ三段をみんなでセッション。
メンタルでは勝ったのに、まさかのフィジカルでリクボンに負けたぜー!
この課題登るにはさらにフィジカルに磨きをかけなければイカンな。
もしくは関節外すか。ストレッチポールか。
リクボンは結局つなげ切れず、次回に持ち越し。
でもこの課題で外岩モチに火が着いたみたい。いいねー
やや早めの16時には撤収開始。
殆ど渋滞にもひっかからず、その日のうちに京都着。
ホンマに楽しいツアーやったわ!
ツアーメンバー+岩場であった人たち、そして忘れてはいけない、おかばやしの大納言ロールケーキ作ってる人たちに感謝や。
そんで何よりもコバヤンさんが先陣切ってリュウグウノツカイをトライしてくれなかったら、絶対俺も取りついてなかったし、初登も出来なかった。
正直、「初登」を横取りしてしまったような申し訳なさも感じてるくらい
空手神心会二代目会長がジュラ紀の英雄と戦ったときの言葉がしっくりくるような気持ちです。
心の底から感謝してます!
ホンマにありがとうございました!
文字ばっかでしかも長いけど、まぁそれだけ濃密なツアーやったってことで。
最後にツアー中の写真とFBにあがったリュウグウノツカイの写真を
一切の情報を得たくない方は最後までスクロールしない方がいいかも!
リュウグウノツカイ
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