10/2,3
この日はRyoma&Reiちゃんの結婚パーティーが瑞牆で行われた。同世代のクライマーの結婚パーティーだけあって懐かしい顔ぶれも揃い、朝からキャンプ場の一角は賑わっていた。快晴の空の下、瑞牆の岩塔群に見守られながら、華やかに式は執り行われた。
2日目には皆んなで瑞牆山へ登る。中にはこの日のために登山グッズを揃えてくれた御友人もいるらしい。慣れない足場に悪戦苦闘しながらも和気藹々と山頂を目指す。
山頂手前で大ヤスリ組と山頂組とに分かれ、ここから撮影班の仕事が始まる。
優秀なTeruTeru.Bo-zuの仕事っぷりにより、自分は大した仕事もせず、ギアの荷揚げを手伝った以外の時間は大ヤスリ岩からの眺望に浸っていた。何故なら大ヤスリ岩の上からじゃ撮影シーンは見れないからだ。撮影が始まれば眼下に広がる絶景を眺める他ない。
何度も雲に飲まれては、撮影を開始する度に晴れ間を覗かせる様子は、まるで瑞牆山も必死に2人を祝福しているようだった。
下山の途中、ひらけた場所から山頂を振り返ると、立ち込める靄の中に見事なハートが見えた。突然の奇跡に慌ててシャッターを下ろしたが、僅か数秒でその輪郭は崩れてしまっていた。
あまりにも素敵な式だっため、このブログに主な写真を載せるのは控えておく。どんな式だったか気になる方は是非インスタでryomaのアカウントを覗いてみて欲しい。
10/4 (日)
同じく同世代のトネギが瑞牆にやってくる。
結婚パーティー3日目にはみんなでボルダリングをやりに行くプランもあったが、ここで自分は外させていただいた。
あまりにもキラキラしすぎて自分で自分がいたたまれなくなったとかそういうんじゃないから!ちょっと精神のバランス取るために「あ、大丈夫~」読んだりしたけれども!
Ryoma御一行に別れを告げて、太陽の登(6P, 5.12C)へ
カンマンボロンはアプローチが比較的楽だと聞いていたけど、どう考えてもおかしい斜面を上がっていく。
思い切りアプローチを間違えていた。トポの写真の岩で左折したのに。ボルダラーの感覚で歩いたらあかんやつ。
謎のバランスロックに出くわしたり
尾根線沿いに歩き続けてどうにか到着
1ピッチ目 12a
トポ曰く、ぱっと見5.10くらいのスラブ。実際に眺めてみても5.10くらいに感じるのに、取り付くとホンマに悪い。何よりアップなしで粒カチを握り込まなくてはならないのが辛い。
途中の木に寄りかかってレストを挟みつつ、ギリギリでオンサイト。マルチは木を使っていいという判断。
2P目 12a
トネさんがリード。出だしが微妙に怖い。
何が起きてるのか分からないままビレイしていると無事抜けた模様。
フォローで登りだす。普通にムズイ。
いや、ホンマに難しいやん!
3P目 12c
核心となるピッチ。出だしのブラインドかつフルリーチの動きが悪い。トネさんにホールドの位置を指示してもらいながら手を伸ばすとどうにかガバを捉えた。ジワジワと体を寄せてきてマッチ。そこからも悪かったけど、慎重に登り続けていたらまさかのオンサイト。
これまた嬉しい。ビレイヤーの指示はOKという判断。
4P目 10a
太陽のテラスまでのスラブ。チャリチャリし過ぎて逆に怖い。
太陽のテラスで休憩。
あたり一面真っ白でまるでウユニ塩湖のような絶景やった。と思うことにする。
5P目 12a
出だしのスラブがいきなり悪い!ライン取りミスったかも。気合で立ち上がり、滑り落ちの恐怖に耐えながらカンテラインをレイバックで登る。
傾斜がさらに緩くなり、ようやく終わりかと思ったところでまさかの小核心。必死にホールドを探ってたら踏み込んだ結晶が吹っ飛んでそのまま落ちた。ここまで頑張ったのにマジか!テクニカルインシデントになりませんかこれ?
一瞬だけど綺麗に晴れたおかげでクライミングジョイみたいな写真が撮れた
6P目 5.7
5.7が限界の人は死ぬだろうなっていうクライムダウンをしてから、ほぼ地面になっているパートを登っていく。
無事登頂。
山頂も雲の中。。。
メインとなるピッチは全て12台というシビアなルートだったけど、どのピッチも面白くて登りごたえ満載の名ルートだった。星4つも納得の内容。
あたふたしながら懸垂下降して、正規のアプローチを辿って帰る。分岐点は消費者の岩やった。ここから緩やかに斜め左に向かう感じ。ケルンもあるし。トポと全然違うやん!
帰りは「ヒマラヤ」でインドカレーを食べてから帰宅。
SNSが発達したご時世なので念のためブログに写真を挙げていいか確認すると快く許可をくれた。「可愛く映ってればな!」という条件付きで。それどんな条件??
しかしよく考えるとこの条件には高度な駆け引きが含まれているのではないか?もしここで写真をアップしなかったらまるで可愛くないと判断したみたいじゃないか。
もちろんそんなことはないんだが、まだ写真を実際に使うかどうかも決めていない段階での確認だから結局使わない可能性もある。しかしそんなことは相手に分かるはずもなく、既に使う写真に目星が付いていると思われた場合は「使おうと思ったけど可愛く映ってないからやめた」と思われてしまう危険性がある。
これは写真を使うかどうかを可愛いと思ってるかどうかの判別にすり替える高度なテクニックだ。もしOKなら体育館裏に来てね、的な。そもそも体育館裏に用事があったらどうするんだそれ。
迫られる二者択一。この写真を挙げるべきか否か、俺には分からない。永遠に等しい時間をかけても答えは出ない。同世代のキラキラから俺だけが取り残される。
どこかに縋る答えはないものか。お馴染みの「あ、大丈夫、大丈夫、俺Mだから」を読みながらヒントを探り、そして遂に見つけた。京大ウォール紅一点の女性部長Nさんだ。あの人はどんなとき「可愛い」と声をかけられていた?そして「可愛い」と言われて何と答えていた?
こう答えていた!
まるで参考にならん。まずこの返しが出来る人は「可愛く映ってれば!」という条件は出さない。「写真使っていいよ!どうせ可愛いから!」だ。
久しぶりに「奇妙な失恋」を読んだらあまりにも笑い過ぎてプライバシーとかどうでも良くなった。そもそもKタさんもAんま君も許可取ってない。
可愛いっす。持ってる草大福の賞味期限が切れてるところなんか特に。
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Freek クライミングソックスを初めて履いたけど、履き心地抜群!これはいい!
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