グレードというものについて(後書き)

その他

先日公開した「グレードというものについて」が想像を超える評価をいただき、クライマー人口から考えれば軽くバズったとも言えるほど(かは分からないが)の反応に驚いてます。

書いているときは「バルセロナにいんのに部屋にこもって何書いてんだろう・・・」と思い、書き上げたときには表示された文字数に自分でドン引きしていました。

しかし「面白かった」「ありがとう」と言われて、本気で書いてよかったと思い直しました。「参考になった」とまで言われました。それはどうなんだ?参考にしていいのか?

兎にも角にも、読んでいただきありがとうございました。

そんな「グレードというものについて」ですが、公開後一晩寝て起きたら「五段を落としただけなのに」のアクセス数を超えてました。まじめか!!

いよいよこのブログの主要トピックが「シューズレビュー」と「グレード考察」になりましたので、これはもうMikipediaに次ぐ「クライミング考察ブログ」に仲間入りしたと言ってもいいんじゃないでしょうか。タイトル変えようかな。juncyclopediaに。

さて、想像以上に読んでいただけたので、お礼を申し上げたくこの記事を追加しました。

そしてついでに、あの記事には載せなかった項目についても述べたいと思います。あれだけ書いておいて一つ核となる話が抜けていました。

グレード観の根幹にあったもの

自分のグレード観(世界”観”的な意味)では、岩のグレードを「敵モンスターのレベル」と捉えました。では何故そのように捉えたか、という話です。

実際にグレードは「対象となる岩を攻略する難しさ」を表現しているのだから、ある程度はその構図に類似している点が見られたかと思います。もちろんきっかけも「なんかゲームと似ているな」というところでした。ですが実は、単に構図が似てるというだけではないんです。

オンラインゲームであれば「制作者」「運営」そして「プレイヤー」がいます。レベル設定がおかしかったり、マップがバグっていたりしたらプレイヤーは当然制作&運営サイドに文句を言います。

しかし岩は自然にあるものです。クライミングをゲームに例えるなら「素晴らしいフィールド」と「魅力的なモンスター」の製作者は言ってしまえば「地球」です。地球が生み出してくれた舞台で、我々は遊んでいるわけです。

当たり前ですが、地球は「運営」まではしてくれません。一部のクライマーがこのゲームを楽しむために、擬似的に運営サイドに回っているだけです。

岩は大自然の賜物で、地球が生み出してくれたこの魅力的なモンスターたちは人間の手が加えられないまま完成されている。となればそのステータスだって最初から備わっているものとして考えられるのではないか。さらに言えば地球が与えてくれたものに対して、人間が「このモンスターはこうである」と決めつけるなんて制作者である地球に失礼なのではないか。

そう、つまりこれは岩を生み出してくれたのは地球であるという事実を重視した

大自然への敬意を表したグレード観なのである(どやっ)

 

 

 

…というスピリチュアル感強めな話が少しだけあるんですね。

まぁこんな感じで書くと大げさかつ怪しい話になるので、本編には載せなかったわけです。というか別に、これで自然への敬意を表せてるわけでもないですよね。

ただ、自分がいざグレーディングする立場になって「岩は自然物」「俺に決定権なんてあるのか」といったことを少し考えたときに、このグレード観に行き着きました。

そしてククゼンを五段と発表することに少しビビってもいました。結局このグレード観もそのための保険みたいなものなので、大層なものではありません。

 

いずれにせよ岩は自然の恩恵という考えが根幹にあるのは本当で、これはそのまま「人工壁のグレードは別物」という考えの根拠にもなっています。

人工壁では制作も運営も全て人間なので、そのままゲームの構図に当てはめられると思っています。

グレードはジム側が任意に決めればいいと思っているし、絶対的な王が「V3でいいんちゃう?」と言ったら1年間再登が出ない140度のカチ課題でもV3なんです。

それが不適当ならプレイヤーから文句が出る。あまりに酷いと同業者からもクレームが入る。それに対して「文句があるなら他のジムに行け」なのか「金払ってるんだから文句くらい言わせろ」なのか。

「そんな諍いは不毛だから、出来る限りみんなが満足のいくグレードを考えましょう」なのかという話。もちろんそれだって、ジム側のターゲット層が初心者なのか代表クラスなのかで変わってしまう。

やっかいなのが岩場の運営で、エリアを管理してトポを制作して収益を上げる、という風にすればするほど「運営色」が出てくる。となればやはり、雑なレベル設定や不便なマップにはプレイヤーから文句が出る。

これはもう各エリアの特色と言えますが、個人的には「本来的には全てのクライマーはプレイヤーであり、各エリアで一部のクライマーが運営の役割を疑似的に担ってくれているもの」と考えるようにしています。

もう一つの結論

「岩は自然の恩恵」が根幹にある、としました。そして自分はゲーム脳なので「ならばレベルも最初から決まってるはずだ」と考えましたが、別の解釈の仕方もあると思っています。

そもそも制作者が地球であるのならば、制作者はこのモンスター達を難易度という概念を持たずに生み出したとも言える。となればグレードなんてものは最初から存在しなかった。そこにあるのはありのままの岩だけ。

結局、ありもしないものをクライマー達が都合のいいように生み出しているだけであり、ありもしないものに囚われてラインの美しさを曇らせ、終いには諍いまで起こしている、なんて愚かなのか、グレードなんて最もくだらない概念だ!

という結論に帰着することも出来るかもしれない。

こうなってくるともはや哲学ですね。クライミング考察ブログらしくなってきた!!

なんて真面目な話も、また気が向くことがあれば書いていこうと思います。滅多にありませんが。

何はともあれ「グレードというものについて」を読んでいただきありがとうございました。

これからも「ジュンサイクロペディアいちゃりばちょーでー」をお願い致します。

 

参考

サムネは1番最初に俺のグレードを狂わせた人

『京都大学ウォール クライマー名鑑』
松井さん 中村さん 太 ジュン ナオちゃん 林さんウエダさん 京大ウォール イメージ・キャラクターねじりまんぽ

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