10/2,3 シウラナへ
今度はシウラナでクライミングフェスティバルがあるとの情報が上がってきた。テナヤ主催で
ここまで来たら怖いものなどない。流石にTシャツはSFTを着たけど
アマンダ、パパさん、シノサンの4人で向かう
狙うはもちろんKale Borroka 8B+ (カレ・ボロッカ 5.14a)
ムーヴは大体覚えてる。この半年でリードクライミングにも慣れた。コロナにかかってポジティブにもなれた。
登れる気しかしない
ということで到着後、いの一番にカレ・ボロッカのある壁へ
暑い
暑すぎる
頼むから季節よ移ろってくれ
アップを終えてカレボロッカに向かうと先客あり。東洋人のお兄ちゃんが上裸で「今日は暑すぎるぜ」的なことを言っていた
とりあえずトライ。覚えてるつもりで色々細かいところを忘れてる。
核心パート前でテンションをかけ、1トライ目は結局細部の確認に切り替える
完全に陽があたってからは、ずっと気になっていたJungle Speed(9a, 5.14d)を触りにいく。直前でロシアの青髪のクライマーVadimがストーリーにアップしていたので会えるのを期待したがエリアには誰もいない
壮大な景色が広がるシウラナにおいて実にヒッソリとしたエリア。しかしここにはLa Capella 9bもあれば、今年Will Bosiによって初登されたKing Capella (9b+)もある。
そして何より壁が低い!ボルダラー垂涎もののルートたち
そんなわけでJungle Speedも超ボルダー系。なんと核心は3手目。
マグナス・ミトボとアレックスメゴスの比較動画があがってるやつ
8手目のガバポケットを止めればハードなセクションは終了し、そこからなら体感7c+~8aくらい。垂壁の最後に悪い1手が出てくるが、ルート全体が9aであることを考えれば問題ない
というわけで9aを狙うならどう考えてもこれだろうと思われるルート。名前にJunも入ってるし。
ようやくトライできる。
取り付いてみると、3手目をガストンで保持する動画の動きは微塵も出来る気がしない!
そらオレの肩じゃ無理だわ
というわけでランジでひたすら。何回目かも分からないけど、無事成功した。
ランジの体感はV11、8aくらい。
上部も確認しておく。結論、過去イチ登れそうな9aだった
夕方になったのでカレ・ボロッカへ
超気合をいれたが、結局核心に入る前に果てた。なんてこった
しかし上部を再確認すると、核心手前のガバカチの保持ポイントを完全に間違えていた
1回目の確認なんやってん。
ひとまず初日のカレボロッカのトライは終了。アマンダ&シノさんと合流するためにシウラナのキャンプ場へ
丁度一番盛り上がっていないタイミングで到着してしまった
ひたすら何かスピーチしている。
するとアンジーと遭遇、コロンビア人初の9aクライマー「アンジェロ」も。
先週ロデジャールのイベントに行ってきた話をアンジーとすると、「とても楽しそうなイベントだったけど、私はテナヤクライマーだから遠慮しておいたわ」とのこと
み、耳が痛い、、、
お喋りを楽しんだあとはArboliという街の宿へ
たまたまお祭りをやっていて、小さい広場で爆竹と花火がひたすら上がっていた
メッチャいいもの見れた
さらにマルガレフビールを
ゆっくりと静まりゆく爆音の中就寝。
2日目
朝、アルボリのカフェでゆっくりと朝食を嗜んでいると、お祭りの続きが
実に優雅な朝だった。朝露で地面ビショ濡れだったけど
そして再びシウラナへ。午後からふたたび雨予報なので、アップ後、早々に1トライ
前日の反省を活かし、核心のカチをマッチするまで行く
が、思い切りカチが弾けてフォール。雨上がりで滑ったのか、握り込めていなかったのか
ガチ凹み
かつ疲労と暑さでほぼほぼダウン。心折れかかっていた。2ヶ月も経てば流石にもうネガティヴなのか。
が、パパさんが絶対次行けると励ましてくれたので、日陰で仮眠を取りもう一度だけトライすることにする
ということでワンモアタイム ワンモアチャス
核心前で疲労を感じるが、何故かカチは握り込める。とにかく手を出していくと、核心のカチを握ったあとにGパンにつけたチョークで手を拭えるくらいには保持出来ている
先程はじけたカチをしっかりとマッチし、ガムシャラに一手を出すと、まさかの止まった
そこから最後のレストポイント
おそらく3分以上のレストをはさみ、最後のセクションに入ると、自分でも不思議なくらい集中しながら登れた
1本指でのレストをはさみながら、最後のデッドもこなし、マントルを返す
まさかの登れた
どっかぶりにきれいにクラックの走ったルートで、今まで登った中でも間違いなく一番のルートだった
10年前は眺めるだけだったルートを登れる日が来るとは。あのときは想像もしてなかった。
グレードは14aだけど、40mというスケールは今まで登ってきた中でもダントツで長い
登攀時間はなんと12分以上。秒速5cmメートルの登り。
大満足のクライミングが出来たので、余った指皮を使い切るためにJungle Speed 9aをトライ
すると最後の最後にスタートからランジが止まった。ショートルートだけど内容はメチャクチャ好きなタイプのルートなので、こちらも登りたい
・・・もう残り期間少ないけど
丁度雨も降り出した頃に帰還
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