【Squamish③】ノース・スター・ドリーム・キャッチャー

Squamish

6/26(月)

仕事は半休をいただき、月曜だけどガッツリ岩場へ

タクヤ君&写真家のテンペイさんと合流し、この日はタクヤ君の目標ルート”North Star 5.13b”をトライしに行く

Top 100に選ばれるこのルートはまさかのこの大岩壁のてっぺんから懸垂下降で取り付く

というわけでサードピークまでハイク

久しぶりのグランドウォールのキャンプ場

アプローチ力があるわけではないので2人に必死に着いていく

ブラジル前のいいトレーニングにはなったかな、、、

てっぺんに着くとスコーミッシュの街が一望できる。もうこれだけで満足。

そして久しぶりに懸垂下降したら普通に怖かった。

取り付きに立ってルートを見てみると凹角に沿って綺麗なクラックが真っ直ぐ伸びている。

そして横のフェイスにもキレイに伸びている

こちらは最近初登された5.14らしい

14のクラックはヤバすぎるな。

そしてこのクライマーのストーリーがヤバすぎる。コブラクラックの初登争いにも混ざっていたが、途中でカトリック系の宗教団体に入信し、2020年にバランスの取れた人生を取るためにクライミングの世界に戻って来たのだとか

ディディエ・ベルト、スコーミッシュで5.14のクラックを初登
ディディエ・ベルト、スコーミッシュで5.14のクラックを初登:写真=Fred Moixgripped.com訳=羽鎌田学6月初旬、スイス人クライマー、ディディエ・ベルトが、カナダ・スコーミッシュのチーフで、昨年来のプロジェクトであった北米最難トラッドにランクされるハードなルートをピンクポイ

そんなラインを横目に見ながらタクヤ君のトライをビレイ

最後のランジですげぇ声が出ていた。おそらくお会いして二日目に出す声ではなかっただろうが、このルートが素晴らしいものであることは伝わった

そのあと自分もトップロープでトライ

トポによるとクラックパートは5.12aとのこと

トップロープにもかかわらず腕張らしながらどうにか突破

そして最後のボルダーセクション。V7くらいらしい。繋げて来てこのランジは痺れる。

トップロープとはいえこんな最高のロケーションでこんな最高のラインをトライ出来るとは。便乗させてくれてありがとう。

このルートはホントにRPしてほしい。

ルートの全体像を把握したところでお昼になったので下山開始。途中セカンドピークにも立ち寄る

最高か。最高なのか。

13時ちょいに下山。連日の歩きでオレの足は完全に限界が来ていた。膝と足首がやばい

そこからのドリームキャッチャー。遂に念願のルートを触る。興奮が収まらん。

懸念していたスラブは、懸念していた通りの結果に。マジで悪くない!?!?

ひとまず飛ばしてスローパー地帯から。シャーマが片手で止めてた最初のランジはしっかり止まった。ランジ前の結晶を素早く捉える必要がある。ムーヴ強度でいえばV7-8の核心くらいありそう。

ガバポイントに入ってレストしてから、閉じたスロットホールドを辿る。ここはV6くらい?ホールドが細かいのでこっちの方が嫌って人もいそう

そしてスロットガバで少しレストしてから最後の核心部。V10くらいと聞く。

いざ取り付く

右手のスロットカチは細かいけどしっかりインカットしている。コーナーの左手ピンチを握って左足を開く。次の一手が遠い。思い切り体を振る。ピンチ気味のオープンホールドを止めてからマッチ。足を振って一度中継のスロットカチを握る。

悪い体勢から思い切り右手を飛ばす。

まさかの1発でランジが止まった

興奮冷めやらぬまま最後のセクションもクリアして終了点に到達

記念にトップアウトもしておいた

まさかの上部がクリア出来た。

もう一度だけレールの端からトライすると、既に気温も上がりきっていてスローパーが滑る。核心に到達出来ずに終了。

2トライだけだがしっかりとした手応えを感じて帰宅。始業開始の18時には余裕を持って戻れた。

14年前に来た時は眺めるだけで終わったドリームキャッチャー。10年前に来た時はトップロープでスラブパートだけ触って終わった。この時は14台のルートはまだ一本も登ってなかった。

それが今こうして、確かな手応えを持って戦えているというだけで感動が止まなかった

クライミングを初めて15年、しっかりと成長していることを確信した。

そして同時にもうひとつ確信したことがある

ドリームキャッチャーの核心はスラブである

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