サンガビショウ

瑞牆

8/16 (日)瑞牆 

with nakanoさん& iima さん

現地でkuraさん&無糖さん

前日遅番から帰宅して準備して布団に横になった20分後にNakanoさん到着

AM2:30に神奈川を発つ

先週に引き続き車の中で睡眠を確保するスタイル

AM6:00に瑞牆到着。ド晴天。

ということで

山河微笑(5P 、5.10a)を登ってきた

おろしたての給付金ロープ(ベアール 80m ジョーカー9.1mm ユニコア ソフト)にウルトラライトキャメロット#1,#2を携えて取り付きまで行く

衰えきったアプローチ筋が急な社会復帰に喘いでいるのが聞こえる。マジでシンドイ。

クラさん&無糖さんを追いかけるように3人で取り付く

1P 5.8(3番手)

2P 5.8 (3番手)チムニー

3P 5.10a (3番手)ハンド

4P テラス間の横移動

5P 5.10a (1番手)オフウィズス

様々な登り方と色んなサイズのクラックを楽しめるラインだった。目玉となる5P目のオフウィズは血を流しながらもどうにかリードでオンサイトできた。達成感が半端じゃない。

山頂でのんびりしたあとに新品ロープで懸垂下降。絶景を満喫した。

ベアールロープはホントにオススメ!今までのロープと違って手繰りやすさも軽さも全く違う。一般的には9.4mmの方が安心感があっていいだろうけど。##

下山途中に少しボルダーにも寄る。誰もいない。まさかの瑞牆レイバック近辺ですら人の気配を感じない。こんな瑞牆があるなんて。

iimaさんの気合の入ったノーマットトライを観戦したのち下山。

オロナミンC以外の炭酸が全て売り切れていて、どうしても炭酸が飲みたい我らはハッピードリンクショップを探す。見事に見つからない。あると思ってたのにいざ探してみるとなかなか見つからない。ガムテープみたいな自販機やな。

ピューと吹くジャガー 19話

ポツンと置かれた自販機でペプシ500ml買って乾杯。

そして夕飯は久しぶりの天下一品。

なんとNakanoさんは天一が初とのこと。

疲れ切った体にドロドロのスープが染み込んでいく。失われた塩分が補充されていく。

豚そぼろ丼に餃子もつける。最高だ。

クタクタになるまで登って、肌を焼いて、生傷つくって、コーラ流し込んで、たらふく食べる。

まるで中学生の夏休みのような一日だった。運転してくれたNakanoさん、ホンマにありがとう。

 

 

….さて、本題はここからだ

山河微笑は「さんがほほえみ」と読むらしい

nakanoさんとトポを見ながら「コレなんて読むんすかね?」「さんがびしょう、じゃないっすか?」「さんがびしょうの方がカッコいいっしょ」なんて話をしていた。

そして、たまたま取り付きで遭遇した人たちから「さんがほほえみ」であることを告げられる。

我々はその事実を少年のように素直に受け入れ、少年のように岩登りに夢中になっていた。

しかし、トライもビレイもしない待機時間がいたずらに疑念を膨らませた。

カッコいいかどうかは個人の感覚なのでまぁいい。だが果たして本当に「ほほえみ」なのか?

昔習った熟語のルールでは音読みは音読みと、訓読みは訓読みと繋がるはずだ。「背筋」の読み方は「はいきん」か「せすじ」だ。「せなきん」と答えればテストでバツをくらうことくらいゲキ強JKだって知っている。

例外はある。「重箱読み」「湯桶(ゆとう)読み」と言われる読み方だ。それぞれ「音✖️訓」「訓✖️音」の並びとなっている。その読み方を代表する熟語をとって、このように呼ばれてるらしい。

しかし重箱読みについてはWikiに「原則として規範的な読み方ではないとされる」と記載がある。あくまで「言葉を聞いたときに分かりやすいように」という気遣いから生まれた特殊な読み方らしい。♯1

湯桶読みに至っては、そもそもから湯桶がなんだか分からん。30年間使ったことがない。湯桶読みをする熟語には「相性」とか「手順」なんかもあるらしいのに、何故全く使わない言葉が代名詞になっているのか。

四文字熟語の場合どうなるのかは知らない。だけどこの原則は当てはまるのではないか?春夏秋冬は「はるなつあきふゆ」か「しゅんかしゅうとう」のはずだ。もし友人が満面の笑みで「てんかひとしな初めて食ったけどメッチャ美味しい!」と言ってきたとき、あなたならどうする?「だろ!てんかひとしな最高だよな!」と返すだろうか?「てんひと食いに行こう!てんひと!」と友人が連呼していたら、「今日は家系にしとこうぜ….」と諭してしまうんじゃないのか。

山河微笑と書かれたら「さんがびしょう」と読む方が自然なのではないか。それか『さんが「の」ほほえみ』だ。そんなタイトルの何かがあるんじゃないだろうか?

しかし、読み方を教えてくれた人の「さんがほほえみですよ」という声に疑いの影は一切見えなかった。

きっと元ネタがあるのだろう。そう思い「山河微笑」とググってみた。出てきたのは

山河微笑―熊野古道の里で (宇江敏勝の本・第2期)

どうやら熊野を讃えた書籍らしい。これがさんがほほえみの元になったものか、、、と思いきや肝心の読み方はどこにも記載されていない。

その後も山河微笑を「さんがほほえみ」と記載されているページを探すが、出てくるのは全てクライミング関係のサイトだけだった。

これは本当に「さんがほほえみ」なのか?音読みに訓読みを被せていいのか?モヤモヤは膨らむばかりだ。

調査領域をTwitterに広げてみる。ここでも出てくるのは瑞牆山の「さんがほほえみ」だけだ。第三者の証言は得られない。

本棚の飾りになりかけたトポを改めて読み直す。流石に全て読み直すのは無理だ。十一面岩左岩壁のパートだけ目を通してみる。やはりどこにも読み方が見当たらない。しまいには山族’79黄昏ルートにルビが振ってあることに気付く

違う!知りたいのはそっちじゃない!

「さんぞく」も「たそがれ」も読めんねん!!

逆にどう読むねん!!!

何なら『山賊』ちゃうんか。。。気付けばメチャクチャ時間が経っている。一体なんなんだこの時間は。

別に自分は重箱の隅をつつくようなことがしたいわけじゃないんだ。不意に出てきたモヤモヤを解消したいだけだ。空っぽの頭で岩にかじりつきたいだけなんだ。だいたいこの疑問は Google検索に「山河微笑」と入力するまでは5秒で解決するものと思っていた。ふと目についた本棚の埃を拭うような、何気ない行為だった。それが気付けば部屋の大掃除に発展するかのように、あらゆる媒体で答えを探し続けている。答えに辿り着けそうで着けない絶妙なヒントばかりが散らばっている。たった一つ「さんがほほえみ」とかかれたサイトを表示してくれるだけでいいのに。それだけでこのモヤモヤは晴れるのに。

名前なんてどうでもいいと一蹴してもよい。しかしロッククライミング誌に「ラインに名前をつけること」に語ってしまったこともある。あの記事は割と真面目に書いた。名前は大事だ。アースシーなら相手を支配できるし、ニギハヤミコハクヌシは本当の名を思い出せたからこそ自分を取り戻せた。

しかし、どこを探しても答えは出ない

そしてある一つの結論に至った

これ「さんがびしょう」なんじゃないか?

仮に

・四文字熟語でも音、訓の原則は成り立つ

・特殊な読み方にはルビを振るものである

この2つの大前提に立った場合

ルビを振られていない ⇨ 特殊な読み方ではない

特殊な読み方ではない ⇨ 音、訓は統一されている

よって

山河微笑は「さんがびしょう」である

そういうことじゃないか。

きっと

『これなんて読むの?』

『「さんがほほえみ」じゃない?』

『「さんがほほえみ」らしいよ』

『「さんがほほえみ」凄い良いラインだったー!』…

(あ、あれって「さんがほほえみ」って読むんだ。)※近くで会話を聞いてた人

『今度、さんがほほえみやりに行こう!』

的な流れがあったんじゃないか?!

山河微笑を「さんがほほえみ」と呼んでるのはクライマーだけだ!

とまぁ、長々と熱く仮説を立てたものの、初登者に問い合わせて検証するほどのことじゃないし、自分はそこまでの積極性もこだわりもないので、周囲が「さんがほほえみ」というならそれを受け入れる。頭の中のモヤモヤは時間が晴らしてくれる。

それに「びしょうの方がかっこいい」という意見に一度は同意しておいてなんだが「びしょう」だと少し含みのある笑みを想像してしまう。または失笑や嘲笑に近い感覚。10aに悪戦苦闘している俺を、山が嘲笑っているようなイメージ。空を覆う巨大な広告塔に美人が意味ありげに浮かべるのがビショウだ。♯2

一方で「ほほえみ」には優しく見守ってくれているイメージがある。背中を後押ししてくれそうな温もりを感じる。ちっぽけな俺たちクライマーを、山が優しく受入れてくれたように感じる。メチャメチャ苦しい壁だってふいにぶち壊す勇気とPOWERをくれるバクダンがホホエミだ。♯3

そう考えるとやっぱり「ほほえみ」の方が良い。壁をぶち壊してしまってはチッピングになってしまうが、乗り越える勇気とPOWER もくれる。「さんがほほえみ」良い課題名だ。

そもそも瑞牆マルチ新米の自分は課題名の読み方に固執してる場合ではないし、そんなことに時間を消耗していてはせっかくの情緒が台無しである。何ピッチも登って辿り着いた岩塔から絶景を眺めたときの感動だって相殺されてしまう。早急にこの性格を改め、よりかっこよく、より難しいラインをただ一生懸命に登るだけだ。♯4

そんなわけで「さんがほほえみ」良かったです。

参考

#4. NHKは”一所懸命”と話しても、”一生懸命”のテロップ。

NHKは"一所懸命"と話しても、 "一生懸命"のテロップ。 | ゴム報知新聞NEXT | ゴム業界の専門紙
出版ジャーナリスト 原山建郎 もう50年も前の話で恐縮だが、『主婦の友』編集部に配属された新前記者の原山青年は、初めての原稿をデスクに提出して数日後、その原稿を校閲した校正部のベテランОさんから呼び出しを受けた。 「原山さんの原稿には、"一生懸命"と書かれていますが、このままでよいのですか?」

#1. 「重箱読み」wiki

#2「アポロ」ポルノグラフィティ

#3「微笑みの爆弾」馬渡 松子。アニメ幽遊白書主題歌

##. ベアール 9.4mm ロープ スティンガー

9.4mm スティンガー
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コメント

  1. […] 山河微笑(過去ブログ) […]

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